これまではマツダのアクセラスポーツ(ハッチバックセダン)に乗っていたのですが、子どもが2人に増えたことに伴い、このままでは荷物が載らなくて買い物が大変・・・ということで、ミニバンへの車の買い替えを行いました。
買い替えに当たっての候補は
- フリード(ホンダ)
- セレナ(日産)
- ボクシー(トヨタ)
の3車種だったわけですが、色々と悩んだ末、その中の一つに決めました。
そこで今回は、私の場合のミニバンへの車の買い替えにおいて検討した内容をまとめました。小型車から中型車(ミニバン)への買い替えを検討されている場合、参考になれば幸いです。
なぜ車を買い換えようと思ったのか
そもそもなぜ車を買い替えようと思ったのかというと、次のような背景がありました。
- 後部座席にチャイルドシートを2つ取り付けているため、買い物した際の袋を後部座席に置きにくいという状況であった。(後部座席の足元部分が狭いために袋を置けない。2つのチャイルドシートの間に買い物袋を置けはするが、大きいものは置けない)
- 車高が低いため、子どもを抱っこして乗せる・降ろす際にかがむ必要があり、腰への負担が増大化。手間がかかっていた。
- 荷室(トランク)にはベビーカーを入れているため、買い物袋を入れにくかった。(ベビーカーを一度降ろす → 袋を置く → 再度ベビーカーを入れる ということをする必要がある)
- 今後キャンプや遠出しようとした際に、荷物が車に乗り切らない。
- 妻がもう少し大きいサイズの車を買おうよ、スライドドアのがいい!と常々言っていた。 (車検時にセールスにVOXYを薦められたためカタログを貰ってきた)
私としては、狭いということは感じていたものの、
- 今の車(アクセラ)は故障も特に無いしまだまだ乗れそう
- 車検をしたばかり
ということで、次回の車検が近くなってきてからでいいのではないかと思っていました。
しかし、「どうせいずれ買うことは決まっているんだから、どれにするか早めに試乗しておこう」という妻の声で試乗してみたところ・・・・急激に車が欲しくなってしまいました。
不思議ですね。
今までは「まだ必要ない」というスタンスだったのですが、「大きい車を使うなら子どもが小さい時から使ったほうがいいよな・・・」という風に180度方向転換。最新の車の装備と約10年前に買った車を比較してしまったので、色々な面で今買おうという決断になりました。
買いたいときが買い時、というやつです。
ミニバンに求める要素について
新しい車は、SUVではなくミニバンにすると決めていました。個人的にSUVのほうがかっこよくて好きなのですが、新しい車には次の点を盛り込みたいと思っていたからです。
- 安全装備が充実している
- ドライブレコーダーついている
- バックモニターがついている
- スライドドアがいい
- 今の車より大きい(物が置ける)
- 6人以上乗れる
- 購入費用をなるべく抑えたい
- 発売から新しいほうがいい(妻としては新車を希望。私は中古車でもOK)
- 燃費が良いほうがいい(可能ならハイブリッド車)
- 見た目がカッコいい
- カーナビはあればいい(スマホで見れるのでそれでもOK)
車を買い替える際に、何を優先させるのかを決めてから判断したほうがよいというのはよく言われます。
私の場合の一番の優先度は安全装備です。自分だけではなく家族が乗る車ですので、自分の運転ミスによる事故がもし起こった場合、被害を最小限にしたいというのが一番のポイントです。特に横滑り防止装置は必須という条件にしていたのですが、2012年以降販売されている乗用車には装備が義務化されたようで、優先度の候補に入れる必要すらない事に今回始めて気づきました。車関連の情報は新車購入の時ぐらいしか調べないので、変わっていたことすら知りませんでした・・。
国土交通省は、2010年12月に乗用車にESCを順次義務化すると発表した。
Wikipediaより引用
2012年10月以降に新型車として発売される車種およびフルモデルチェンジされる車種に義務づけられる。既存車種も2014年10月以降には装備に追加する必要がある。軽自動車は新型車が2014年10月以降、それ以外は2018年2月以降に義務化される。
候補とするミニバンの選定
候補としてはフリード、セレナ、ボクシーの3つとしました。それぞれの理由は次の通りです。
フリード(FREED)が候補の理由
- 小型のミニバンでちょうどいいサイズ。(今はそれほど大きさは考慮していない)
- 今の車(アクセラ)に比べて物をたくさん置ける。
- 妻でも運転できそう。(コンパクトカーのヴィッツを運転しているため、サイズがあまり変わらないほうが運転に抵抗感が無い)
- トヨタのシエンタも候補に挙がっていたが、2列目がキャプテンシートになっており、助手席から2列目への移動、2列目から3列目の移動がしやすそう。(シエンタは2列目のスライドが出来ないため対象外)
- 2列目のシートがスライドする。
- 3列目は普段は人を乗せずに予備扱いのため、それほど広さは重要ではない。
- ガソリン車でも中型ミニバンに比べると燃費が良い。ハイブリッドにしない選択肢を取れそう。
セレナ(SERENA)が候補の理由
- 見た目が3車の中で一番好み
- e-powerが特に気になる(電気モーターで走るのはどんな感じだろう・・)
- 中型ミニバンの中で一番燃費が良い(ハイブリッドのe-power)
- 先のことを考えると小型ミニバンよりは中型ミニバンのほうがいいか
ボクシー(VOXY)が候補の理由
- 妻がディーラーでオススメされたミニバン
- ボクシー・ノア・エスクヮイアの3兄弟は日本で一番売れているミニバンのため安心感がありそう
- VOXYの見た目よりNOAHのほうが個人的に好み。ボクシー・ノアは見た目が違うだけなので最終的にデザイン面で選ぶ場合は選択肢がある。
- 安定のTOYOTA(妻がトヨタ派)
- 先のことを考えると小型ミニバンよりは中型ミニバンのほうがいいか
ホンダ・日産・トヨタ各社の安全装備について
安全装備が必要とする要件の第一位のため、候補としてあげているフリード、セレナ、ボクシーの販売元であるホンダ・日産・トヨタの各社の安全装備はどうなっているのか調べてみたところ、次の通りになっていました。
詳細は以下の記事にまとめています。
フリード・セレナ・ボクシーの試乗と感想
候補が3つに決まったので、それぞれ試乗に出かけてきました。
日産セレナ(SERENA)e-powerの試乗
まず、一番家に近い日産のディーラーに向かいました。
ディーラーではまず営業担当の方が、大きく3つの分類から組み合わせるという選択肢があることを教えてくれました。この見せ方はシンプルでとてもわかりやすいという印象でした。
- 見た目(ノーマル / ハイウェイスター)
- 駆動方式(ガソリン / e-power )
- 安全装備(標準 / セーフティーパックA / セーフティーパックB)
その後は、試乗車のところへ移動。試乗車はe-powerのみで、Sハイブリッドの試乗車はありませんでした。
まず乗る前に車の周りを1周。
ミニバンってデカイ・・・・
今の車(アクセラ)と比べると幅は同じぐらいですが、高さも長さも大きいという印象でした。
次に中を見せてもらいました。
中はとても広々!今の車(アクセラ)に比べたら段違いの広さです。高さがあるのも広く感じられる要因に感じました。
2列目のスライドシートはスライド幅も大きく、一番後ろまで下げてみると大人でも余裕で足を伸ばせます。前後だけではなく左右にもシートをスライドできるので、2列目の2シートの間のスペースを無くすことが可能です。中央にスライドした分、3列目の両サイドにスペースが出来ますので、ここから3列目への乗り降りや荷物の取り出しもしやすそうでした。
3列目は椅子の跳ね上げ方を教えてもらいましたが、すんなり設定できるので楽そうです。すわり心地もしっかりとした印象です。
そして試乗。
ぶつけたら大変なので始めは速度ゆっくり運転していましたが、それでは試乗しての評価にならないため、通常通りの運転を行いました。アクセルを踏み込んだ時の加速、ブレーキを踏み込んだ時の停止、共に問題ありません。
車が今よりも大きくなるため運転しづらいのかと思っていましたが、乗っていみるとそんな事も無く、すぐに慣れることが出来ました。車高が高いためか、大きさをあまり感じず、とても運転のしやすい車という印象でした。
道中、e-power Driveモードというエコ機能に切り替えて運転をしてみました。ノーマルモードはガソリン車と同じ運転感覚ですが、e-power Driveモードはエンジンブレーキがかなり効くモードで一番燃費良く走れるモードだそうです。
モード切替後にアクセルペダルをパッと放してみたところ、ブレーキをかけた感覚で急激に速度が落ち、社内でガクンと反動がきてしまいました。ECOモードの時はアクセルをパッと離すのではなく、徐々に緩めることで速度が緩やかに落ちていくようでした。ガソリン車のクリープよりもエンジンブレーキが効くので、その感覚でアクセルを話すと思ったような動きになりませんが、徐々にアクセルを緩めていくことで速度も変わり、慣れればブレーキ操作をせずに加速減速ができ、面白い印象を持ちました。
そして何といっても、車内がとても静か!e-powerのおかげでエンジンの音があまり聞こえないため、ガソリン車に比べて社内の声が段違いに聞こえ、会話が雑音に遮られる事が少ないという印象でした。
駐車の際はアラウンドビューモニターで上からの様子が見えたので、後ろの様子を確認しながら枠ぴったりに停車する事ができました。正直、バックモニターで事足りるとは思ったのですが、もっと安全にという意味でアラウンドビューモニターは便利でした。
私が試乗した後は、妻も試乗してみました。
妻はコンパクトカーを普段運転しており、これまで大きな車を運転した事はありません。そのため、試乗することをイヤイヤと抵抗していたのですが、
「ミニバンを買ったら運転する事あるんだし、まず乗らなきゃ分からないよ」
と言って、乗ってもらいました。
すると、どうでしょう。思ったよりもかなり運転しやすかったようで、
「車高が高いから運転しやすい。これなら私でもいけそう!」
という事で、大きな車を運転することへの抵抗感がなくなったようです。
夫婦二人で初めてミニバンに乗りましたが、乗る前は「大きすぎるかな」と思っていたのが「運転しやすいしいいかも」という感想に変わりました。これは実際に運転してみないと分からないですね。
また、接客してくれたディーラーの店員さんの対応がとても親切丁寧。車以外の面でも好感度。
ホンダフリード(FREED)ハイブリッドの試乗
次はホンダのディーラーに行きました。
訪問した店ではフリードの試乗車がたまたま他で使っていたようで乗れませんでいた。そこで、店員さんが別の店に連絡してみるとそこならあるとのことが分かり、移動することになりました。
手配までの間、フリードについての説明を聞きました。フリードはグレードによって安全装備の有り無しが変わるので、購入するとしたら次のグレートかなということになりました。
ホンダ フリード HYBRID G Honda SENSING
ホンダ フリード G Honda SENSING
試乗車の準備がきたので別の店に移動することになったのですが、移動には試乗車のステップワゴンに乗せてもらいました。「フリード以外にホンダはステップワゴンもあったね」という事でステップワゴンも乗り心地を確認しました。(試乗はせず)
別の店について、 まずは外観と内装を確認。
CMでも流れているように"ちょうどいい"大きさというのがピッタリで、大きすぎず小さすぎずというサイズ感でした。はじめにセレナを見ていたので中型ミニバンと比較すると小さいという感じはありましたがが、それでも今に比べれば格段に余裕があり、いい感じです。
2列目はキャプテンシートになっていました。車の中央部分が空いているので、1列目から2列目へ、2列目から3列目への移動がしやすい感触でした。2列目は前後にスライドできるようになっているので、目いっぱい後ろにスライドすれば足元もちょうどいい余裕が出来ました。ここに買い物した際の袋を置けるなという感じです。
3列目シートはセレナと同じで跳ね上げ式ですが、跳ね上げると荷物も余裕で詰める大きさ。ベビーカーも余裕で縦置きが出来き、横置きしない分、買い物袋も空いたスペースに置けることが確認できました。
次にフリード(ハイブリッド)を試乗。
車高は今の車(アクセラ)とほぼ変わらないという印象で、運転も特に不便な点は感じませんでした。本田のハイブリッドカーの運転は初めてでしたが、ガソリン車よりもスムーズに加速をする感触を持ちました。
4人乗って運転してもスイスイと進むので、パワーも乗り心地も特に問題はなく、しかも燃費もカタログ値でリッター約27kmとなると、ものすごく経済的だなと乗りながら思っていました。ガソリンタイプでもリッター19kmなので、こちらでも良さそうです。
また、価格もセレナに比べるとリーズナブルです。運転しながら色々と頭の中でぐるぐると思いを描いていました。
妻も試乗をしました。
「今の車と変わらないから運転がしやすい!」と運転面が好評価でした。
2列目のチャイルドシートへの子どもの乗り降りもさせやすくて今よりグッと便利になるね、という点は、私も同意見でした。
わざわざ別の店に試乗車があるかを確認し、しかもそこまで送迎してくれたディーラーの営業担当の方の対応が高評価でした。
トヨタボクシー(VOXY)の試乗
次にトヨタに行ってボクシーの試乗です。
・・と思ったのですが、ボクシーの試乗は行いませんでした。
セレナとフリードの試乗をした中で、私たち夫婦の間ではどちらか1つに気持ちが固まっていたためです。
どのミニバンに決めたか
セレナとフリードを試乗しての感想を元にどうするかを話し合いましたが、二人とも意見は一致していました。
購入したのは・・・
日産セレナ e-power ハイウェイスターV(C27)
セレナへの決め手は次の通りです。
- 大きい車は運転しづらいと思っていたが、実際試乗してみたところそうでもなく、むしろ運転しやすいことが分かった。
- 妻も自分で運転できるという判断になった。
- 電気の力で走るe-powerが面白い。
- 中型ミニバンでクラスNo.1の燃費(約26km/ℓ)
- 安全装備が充実している。
- 運転中の車内が静か。
- 2列目の乗り心地がステップワゴンよりも良い。
- 2列目スライドが広く、子どもが小さいときは足元に物をたくさん置ける。ベビーカーも立てて置ける。
- 車高が高いため、チャイルドシートに子どもを乗せるときに屈まなくて良く、腰への負担が軽減される。
- 先々を考えるとフリードでは小さいと感じるかもしれないという懸念があり、それなら大きいほうがいいという結論になった。
- セレナの見た目がミニバンの中では一番好き。
- 新古車で新車購入時に比べると安く買えた。
ちょうど試乗車が中古で売り出していたので新古車としてタイミングよく購入できましたが、価格面は大幅に予算オーバーとなりました。
とはいえ、新車で買うよりも安く、しかも装備が充実している車を購入できましたので、とても良かったなと思っています。大事に長くこれから乗っていこうと決意したところです。
まとめ
ミニバンの買い替えとして、セレナ・フリード・ボクシーの3比較を試乗を踏まえてご紹介しました。
車の買い替えはそう頻繁に行うものでもなく、さらに車の進化は試乗しないと分からない点が多々あるので、新車購入の際は必ず試乗することをオススメします。
試乗することでそれまでと考え方が変わる部分もありますので、長く付き合う車だからこそ、しっかりと見極めて各個人で納得のいく形で購入を決めたいものですね。