Gmailで過去メールを検索したり、メールのフォルダ分けをしたりする場合、次のようなフィルタリング条件指定画面を使われるかと思います。
このフィルタリング条件指定画面、便利な反面、少し使い方に癖があります。
そのため、自分が見つけたいメールをどのように条件指定すればよいのかわからず、試しに条件を入れて検索をしてもうまくいかなかったことはないでしょうか?
複数キーワードをANDやOR条件で検索したい場合ってどう入力すればいい?
複雑な複数条件を指定して一度にまとめて絞り込みたいけど、うまくいかない!
そこでこの記事では、Gmailにおける複数条件指定検索の方法についてまとめました。
AND演算子やOR演算子をうまく組み合わせて複数条件検索することで、一度で自分の求める結果を得ることができるようになります。
これをうまく活用することでGmailをフォルダ分けして分類することにも応用することができます。
Gmailフィルタ画面の複数条件指定方法はわかりづらい
Gmailのフィルタリング条件指定画面には色々な項目が表示されていますが、逆に項目尾が多いため、どのように入れればよいかわかりにくくなっているように思います。
どのようにフィルタ条件指定すればいいのか直感的にわからない箇所
フィルタ条件を入れて検索したいのですが、次の2点についてはどのような動きになるのか、やってみないとわからない部分があります。
- 「含む」「含まない」に条件を入れて検索した場合の動き
- 複数の項目に条件を入れて検索した場合の動き
「From」や「To」や「件名」に、例えば "あいうえお" という文字を入れて検索をすると、"あいうえお" という文字がFrom・To・件名に含まれるメールがヒットするんだろうなというはわかります。
「含む」に "あいうえお" と入れた場合、
- メール本文が検索対象になるの?
- From・To・件名など、ほかの項目も含めてどれかに "あいうえお" が含まれているメールが検索対象になるの?
例えば「From」項目と「件名」項目にそれぞれキーワードを入れて複数条件で検索した場合、
- 各項目の両方に一致するメールが検索対象になる?(AND条件)
- どちらかの項目に一致するメールが検索対象になる?(OR条件)
そのため、Gmailのフィルタ条件設定例をご紹介する間に、まずはこの2つの点について検索時にどうなるかを整理しました。
フィルタ検索項目「含む」「含まない」の動きの違い
Gmail上部に表示される検索窓に「あいうえお」と入力した場合、メール内に「あいうえお」という文字が含まれるメールが検索結果に一覧表示されます。
では、検索窓に「あいうえお」と入れて検索した場合、フィルタリング条件指定画面ではどうなっているかというと、次のように「含む」部分に「あいうえお」が入っていることがわかります。
よって、フィルタ検索項目の「含む 」は、メール内の情報(To、From、件名、本文、添付ファイル名 など)に対して検索をかけることができる便利項目だということがわかりました。
- 「含む」にキーワードを入れて検索することで、メール情報全体を条件に検索される。
- 件名やToなど、特定のメール情報にキーワードが含まれるものを検索したい(検索対象項目を絞り込みたい)場合は、「含む」以外の部分にキーワードを入て検索する。
フィルタ検索項目の 「含まない」に条件を指定した場合、「含む」とは逆の動きとなります。特定のキーワードが入っていないメールを検索したい場合は「含まない」にキーワードを入れて検索をすることで目的のメールを探すことができるようになりますね。
フィルタで複数条件を入れて検索した場合の動き
例えばFROMに「test@aaa.com」、件名に「お知らせ」を入れてGmailをフィルタ検索した場合、
- test@aaa.comからのメールで、且つ、件名に「お知らせ」の文字が含まれるメール(AND検索)
- test@aaa.comからのメール、または、件名に「お知らせ」の文字が含まれるメール(OR検索)
のどちらの結果が返ってくるでしょうか?
実際に行った結果、且つ(AND条件)で検索されるということがわかりました。
AND条件で検索される
Gmailのフィルタリング件指定部分についての調査結果を整理すると、次の通りとなります。
Gmailにおけるフィルタ・演算子を利用した複数条件指定のサンプル
複数条件を指定してフィルタすることで、目的のメールを一度の検索で抽出することができます。
ここでは目的のメールを検索するにあたって覚えておきたい3つの複数条件指定方法をサンプルとしてご紹介します。
OR演算子を利用した複数条件検索(いづれかに一致)
「〇〇〇 または △△△」といったようなOR条件での検索したい場合のサンプルです。
このようなOR条件指定検索したいような場面は結構あるのではないかと思いますので、ポイントを押さえておきましょう。
- 特定の人から届いたメールで絞り込みたい
- 特定のドメインから届いたメールで絞り込みたい
- 件名に特定キーワードが含まれるメールで絞り込みたい
例えば、"あいうえお"または"かきくけこ" がという文字が含まれるメールを検索したいような場合、
あいうえお OR かきくけこ
というように複数条件を入力します。
ORは半角大文字で入力すること
よくやってしまいがちなのは、OR演算子を「or」 と小文字で入力しまうケースです。小文字で入力するとOR演算子と認識されないため、検索結果が0件となってしまいます。「大文字半角でOR」ということを覚えておきましょう。また、ORを全角大文字で指定してもヒットしません。
メールはあるはずなのにORを用いて検索しても該当メールが見つからないような場合、大文字になっているか&半角文字になっているか、を確認してみましょう。
AND演算子を利用した複数条件検索(全てに一致)
「〇〇〇 且つ △△△」といった条件で検索したいような場合、 「且つ」という条件を実現する場合、AND演算子を使用します。
「〇〇〇 且つ △△△」という条件を指定したい場合は、
〇〇〇 AND △△△
のようにフィルタを指定します。
AND演算子も半角大文字で指定する必要がありますので、演算子の利用時は小文字になっていないか、全角になっていないか、というのを確認しましょう。
例えば、件名に"アイテム"と"購入"の両方が含まれるメールを検索したい場合、Gmailの検索窓には次のように設定します。
ANDとORを組み合わせた複数条件によるフィルタリング
先述のAND演算子とOR演算子を組み合わせることで、複雑な複数条件指定検索を実現することが可能です。
例えば次のように少し複雑な複数の条件でも、演算子を使用してGmailの絞り込みを行えます。
- 〇〇と△△ドメインからきているメールで、且つ、件名に□□が含まれるメールを検索したい
- 〇〇というメールアドレスから届いているメールだけど、△△というワードが含まれるメールは除外したい
- Toが自分ではない添付ファイルを含むメール
ドメインとタイトルでメールを絞り込む例で解説していきます。
送信元のドメインが aaa.com または bbb.com または ccc.net
且つ
件名が 見積書 または 請求書
この場合、「または」の部分をORR演算子を使って複数条件をつなげればOKです。
答えとしては次のように条件を指定すればOKです。
ココでのポイントは、Fromと件名の欄にそれぞれ条件を指定しているという点です。こうすることで、
「Fromの条件」 AND 「件名の条件」
という形で検索されるますので、ANDとOR演算子を組み合わせた複数条件検索となります。
Gmailの複数条件フィルタ方法まとめ
Gmailで目的のメールをフィルタする際の複数条件指定方法をサンプルを交えてご紹介しました。
一番のポイントはOR演算子の活用です。
OR演算子を要所で使うことで、Gmailのフィルタリングの幅がぐっと広がりますので、是非覚えておきましょう。
抽出した条件でGmailにラベル付けをすることで受信フォルダをすっきりとさせることもできますね!