
PC(パソコン)のOSをWindows7からWindows10にアップグレードしたことに伴いファイルデータもバックアップからPC内に戻したのですが、
あのファイルはどのフォルダにあったかな・・・
という感じで目的のファイルが中々見つからなかったりします。
そんな時はPCの検索機能を使うのですが、Windows10になった直後でまだWin10のインターフェースにも慣れておらず、検索方法に少し戸惑ってしまいました。
そこで今回は、Windows PC内を検索して目的のファイルを探しだす方法をご紹介します。今回紹介するのは次の3つの方法です。
タスクバーの検索窓から行う方法
エクスプローラーの検索窓から行う方法
サクラエディタのGrep機能から行う方法
この記事の目次
ファイル検索時のパターン
ひとえにPC内のファイルを探すといっても、検索時に使える情報というのはその時によって異なります。ファイル検索をする際、主に次の情報を手掛かりにして元にPC内を探します。
- ファイル名
- ファイルの場所の目星(どのフォルダか)
- ファイルの種類(Word、Excel、PowerPoint、テキスト、写真)など
- ファイル内に含まれる文字(キーワード)
- ファイルを作成・更新した日
何かを探すには、探すための手がかりが必要なので、重要なファイルこそこの辺の情報をまず思い出しましょう。
Windows PC内のファイル検索方法
タスクバーからのファイル検索
Windowsのタスクバーに検索窓がありますので、ここにキーワードを入れて検索するという方法がまずあります。
タスクバーとは、画面の下側に表示されている黒いバーのことです(人によっては画面の左右にあるかもしれません)。

検索窓はWindowsボタンの隣に配置されているかと思いますので、「ここに入力して検索」という部分にカーソルを合わせてキーワードを入力します。
例えば「見積」というワードを入れてみると、次のようにPC内を検索して該当するファイル・フォルダが一覧で表示されます。

上記の場合、検索結果の上部が「すべて」タブを選択した状態なので、検索結果はヒットした一部のみ表示されています。
検索対象がファイルであれば、次のように「ドキュメント」タブをクリックすることで、ドキュメントに絞った検索結果が表示されるようになります。

検索対象のファイルが多い場合は、「ドキュメント」タブをクリックすることで一覧表示されますので、この点を覚えておくとよいかと思います。
検索窓からのファイル検索はこのようにキーワードを入れればよいだけなので操作は簡単ですが、
ファイル名またはフォルダ名に対して検索される
というのが注意点となります。
そのため、見つけたいファイルのフォルダ名・ファイル名が分からないような場合、この方法では探し出せません。
エクスプローラーの検索窓からの検索
ファイル名やフォルダ名だけではなく、ファイルの中身に対してもキーワードで検索をしたいような場合、エクスプローラーの検索機能を利用する方法があります。「エクスプローラー」というのは聞き慣れない用語かもしれませんが、普段Windowsでフォルダを開いている場合に使用しているものです。
フォルダを開く際に使用している普段なじみのツールのこと。

まず、検索したい場所をエクスプローラーで開きます。ある程度フォルダの当たりがついているような場合は対象フォルダを開きますが、特に場所がわからないような場合はCドライブなどの上位のフォルダを開きます。
方法は色々とありますが、2つほど紹介します。
- タスクバーの検索窓にPCと入力して表示される「PCアプリ」をクリックする
- タスクバーのエクスプローラーアイコンをクリックする

次に、エクスプローラーの右上の検索窓に、見つけたいファイルのキーワードを入力し、Enterをクリック(または→ボタンをクリック)します。

すると、対象のフォルダに対して検索が行われ、検索結果が一覧で表示されます。

このように、エクスプローラーの検索窓からの検索の場合、ファイル名にキーワードが含まれていなくても、検索結果としてファイルが表示されていることがわかるかと思います。例えば上記の「Excel.xlsx」の場合、ファイル内部にキーワードが入っているため、検索対象としてファイルがヒットし、表示されています。

以上がエクスプローラーの検索窓を使ったファイル検索の基本です。
対象のフォルダがCドライブ(上位フォルダ)に近いほど検索対象が多くなるため、その分検索時間がかかります。
とはいえ、フォルダはわからないけれどファイルの種類などその他の情報は覚えている、というケースがあるかと思います。その場合は、エクスプローラーで検索した際に表示される「検索」タブに追加情報を入れて絞り込むこともできます。

- 更新日(今日、昨日、先週、今週、今月、先月、今年、去年 など)
- 分類(カレンダー、通信、連絡先、ドキュメント、・・・ など)
- サイズ(空、小さい、かなり小さい、・・・・、巨大 など)
- その他プロパティ(種類、名前、フォルダーのパス、タグ)
- 最近の検索内容
- 詳細オプション
- 検索条件の保存
例えばファイルの種類をエクセルのみを対象に検索したいような場合、「その他のプロパティ」から種類をクリックします。

すると、エクスプローラー右上の検索窓が「見積」から「見積 種類:」と表示が変わります。

この状態で:の後にxlsxを入力して検索をすると、ファイルの拡張子がxlsxのファイルのみが検索対象となります。

Excel2003以前のファイルも検索したいような場合、「xls*」のように*を指定すると、拡張子がxlsとxlsxの2種類のファイルが検索対象となります。
ファイルの種類以外で絞り込んで探したい場合も、同様の操作をすればOKです。
サクラエディタのGrep機能でファイル検索する方法
Windows PC内のファイル検索の基本は前述したとおりですが、その方法だと目的のファイルが見つからない場合というのがたまにあります。
そこでもう一つの方法としておススメするのが、サクラエディタというテキストツールを使用してファイルを検索するというものです。
サクラエディタはノートパッドのようなテキストツールですが、サクラエディタに用意されているGrep検索が、ファイルを探す場合には特に有用で超強力です。そこで、Grep機能を用いたファイル検索方法も併せてご紹介します。
まず、サクラエディタを開き、メニューの「検索」→「Grep」をクリックします。

すると、Grep入力条件を指定するダイアログが表示されます。

色々と細かい条件を指定できますが、主に次の項目を入力します。
■条件:
検索したいキーワードを入力。
■ファイル:
検索対象のファイルを指定。特にない場合は*.*を指定。何か指定があるのであれば、*.xls*などのように指定する。
■フォルダ:
検索対象のフォルダパスを指定。
■オプション:
サブフォルダからも検索する にチェック
正規表現 のチェックを外す(正規表現を使用しない場合)
条件を指定して検索すると、次のように検索結果が表示されます。

Grep検索の対象はファイルの中身であるため、ファイル名やフォルダ名にキーワードが含まれていてもヒットしません。また、WordやExcelなどはバイナリファイルであるためキーワードを入れてもヒットしない場合が多いです。
こう見ると、エクスプローラーの検索窓からの検索のほうがいいのではないかと思いがちです。しかし、Grep検索が強力がなのは、正規表現が使えるという点です。
正規表現については説明が難しいため、時間がある方はググってみるとよいでしょう。ファイルを探す以外にも色々と役立つ場面があります。
まとめ
Windows内のファイルを検索する方法をご紹介しました。
どれも基本的な操作に当たりますので、覚えておくと便利ですね。特にサクラエディタのGrepは便利なので、是非試してみてください。