日産セレナe-POWERには、アクセルペダルだけで加減速できる「e-POWER Drive」と呼ばれる運転モードが用意されています。e-POWER DriveはSモードとECOモードの2種類に分類されており、加速度がそれぞれで異なりますが、どちらのモードを利用しても低燃費運転に大きく貢献できます。
私は日産セレナe-POWERを所有しており、通常運転時はe-POWER Driveのモードを利用しているのですが、SモードとECOモード、それぞれどれぐらい実燃費が変わってくるのかは、燃費計をしばらく観察してみないと分からない部分でもありました。
こんな事をセレナの購入前や購入当初は思っていました。
じゃあ、分からないなら自分で調べるか。
ということで本記事では、日産セレナe-POWERをSモードとECOモードで運転した際のそれぞれの実燃費について、測定した結果をまとめました。測定条件によって実燃費は変わるとは思いますが、1つの参考値として見てみてください。
燃費測定条件について
基本的に愛車のセレナe-POWERは通勤で使用していますので、私が通勤ロードを走行した場合での実燃費を計測してみました。
- 走行時間は約30~40分
- 往路:県道で約15km(信号数:8)
- 復路:国道で約13km(信号数:21)
行きと帰りの道順が異なるのは、渋滞を考慮してのためです。
往路は比較的スムーズに進めるコースで、途中の信号の数は8個です。復路は一般的に良くある国道で、途中の信号の数は21個。往路に比べて復路のほうの信号の数は倍です。
どちらも信号に捕まるかは運次第なので、特に気にせず測定を行いました。
実燃費測定結果
セレナe-POWERをSモード、ECOモードでそれぞれ走行した結果の実燃費は次の通りでした。
セレナ(C27)ではエンジンを切った際に、エンジン起動~停止の間の燃費測定結果がモニターに表示されるようになっています。そのため、毎日の通勤における往路・復路の測定結果が簡単に割り出せました。
順路 | Sモード | ECOモード |
---|---|---|
往路 | 20.1 km/ℓ | 19.1 km/ℓ |
復路 | 19.3 km/ℓ | 19.4 km/ℓ |
往路 | 18.6 km/ℓ | 20.2 km/ℓ |
復路 | 18.7 km/ℓ | 18.4 km/ℓ |
往路 | 20.2 km/ℓ | 20.6 km/ℓ |
復路 | 19.9 km/ℓ | 16.4 km/ℓ |
往路 | 20.9 km/ℓ | 23.1 km/ℓ |
復路 | 19.8 km/ℓ | 16.5 km/ℓ |
往路 | 20.2 km/ℓ | 20.5 km/ℓ |
復路 | 16.4 km/ℓ | 16.4 km/ℓ |
Sモード平均:19.4 km/ℓ、ECOモード平均:19.1 km/ℓ
セレナe-POWERのカタログ燃費が約26km/ℓなので、それを考えるとわりと燃費がよかったという結果になりました。ECOモードを使っているときは渋滞に捕まることが多かったのと暑い日が多かったので、Sモードの方が燃費がたまたまよかったという結果に今回はなりました。それを差し引いても、ECOモードを普段使っていたのですが、Sモードでもさほど燃費が変わらないような結果となり、Sモードを普段使いにしても良いかも・・・という考えに変わりました。
実燃費計測時のブレの要因としては、次の点が考えられそうです。
- 交通状況(渋滞等)
- 天気や気温(エアコンの稼動具合)
- 運転開始時の充電量
- 急加速をそんなにしない
一番よい燃費が出た日はそれほど暑くはなかったため、 オートエアコンは常時つけていたもののさほど動かないという感じでした。その影響で燃費にも貢献していたのだと思われます。逆に燃費が一番悪いケースについてはエアコンがフル稼働&渋滞に巻き込まれるという状況だったのが影響していそうです。
全期間の平均燃費は?
先ほどまでのは通勤路の場合でしたが、休みの日を含めての全体を通しての燃費だと次のようになっていました。
平均燃費:17.5 km/ℓ
渋滞時、ストップ&ゴーが多い道、駅前などを含めてトータルで見ると、通勤路に比べるとだいぶ燃費が落ちる感じで、これぐらいが実際の燃費な感じでした。測定期間は2週間、上記は月曜~金曜なので土日分が含まれていませんが、土日分を含めるとこれぐらいでした。もっと遠出をしたり、通勤路の走行の割合が多くなるような測定期間であればもっと平均燃費は上がりそうです。
それでも前の車の場合はリッター10キロ程度だったので、幅に燃費アップ! セレナe-POWERの燃費に関して個人的には大満足な結果となりました。
まとめ
日産セレナe-POWERのSモードとECOモードの通勤路における実燃費測定結果をご紹介しました。
私の場合はモードの違いによる実燃費の差はそれほどありませんでしたので、今後はECOモードをデフォルトではなく、Sモードを使ってもいいかも、という思いになりました。
補足として、普段どのような経路を使って通勤しているかや運転の仕方、道路状況によって燃費は変わるため、ここで紹介した燃費どおりにはならない事がある点についてはご注意ください。