
日産セレナを購入してSERENAオーナーになり、毎日通勤に愛車を運転しています。
私はハイブリッドであるe-POWER(eパワー)を搭載したセレナに乗っているのですが、とりわけe-POWER Driveモードを使用しての運転が、慣れるとやめられない運転のしやすさを産み出していると感じています。アクセルだけのワンペダルで走行でき、そして燃費が期待できるのです。
そこで今回は、セレナでe-POWER Driveモード(特にECOモード)を使っての運転について、セレナオーナーである私の率直な感想をご紹介します。数時間乗っただけの単なるレビューではなく、しばらく使ってみての率直な感想ですので、新車購入・車の買い替えにセレナを検討されている方の参考になるかと思います。
セレナのドライブモードについて
セレナe-POWERにはドライブモードが大きく2種類、ノーマルモードとe-POWER Driveモードの2つが用意されています。さらにe-POWER Driveモードは、SモードとECOモードに分かれています。
SERENAのノーマルモードについて
加速力
減速力
ノーマルモードは、e-POWERならではのモータ駆動による力強さを感じられるモードです。ガソリン車と同じような感覚で運転をする事ができます。
SERENAのSモードについて
加速力
減速力
Sモードはe-POWERならではの加速と減速を感じられるモードです。アクセルペダルを緩める事で回生エネルギーが電池の充電に使われるため、アクセルペダルの操作で速度調整が出来ると共に、ノーマルモードに比べて燃費アップが期待できます。
SERENAのECOモードについて
加速力
減速力
ECOモードは、ノーマルモード・Sモードよりも緩やかに加速すると共に、e-POWERならではの減速力を感じられるモードです。アクセルペダルを緩めた際に動力がモーターの充電に使われるためエンジンを回さずに済み、さらにSモードに比べてエコに加速をするためその分燃費アップが期待できます。
燃費重視で考えるならば、ECOモード>Sモード>ノーマルモード
加速重視で考えるならば、ノーマルモード または Sモード
e-POWERならではの走りを堪能したいならば、Sモード または ECOモード
e-POWER Driveモード(特にエコモード)での運転の感想
納車当初はノーマルモードを使って運転をしていましたが、これだとガソリン車とほぼ変わらない運転感覚なので、e-POWERにした意味がそれほどありません。そのため、e-powerに慣れる・使いこなす意味でもe-power Driveモード(ECOモード)を使用して運転をする事としました。
e-power Driveモード(ECOモード)を使うにあたって、ECOモードには次のような注意点や良い点があることが実際に使ってみて分かりました。以下には、セレナを普段使い(高速道路での利用ではない)時の感想を記載しています。
e-POWER Driveモード(Sモード・ECOモード)はアクセル操作に慣れが必要
エコモードの場合、ガソリン車を運転するのと同じような感覚でのアクセルペダルの操作はNGです。
例えば、普通に運転した場合に
- アクセルペダルを踏んで加速
- 先行車の状況を見ながらアクセルペダルを踏んだり放したりして速度調整を行う
ということを行います。通常だとアクセルペダルを放すと緩やかに減速されるかと思いますが、e-POWER Driveモードだとがブレーキをかけた感覚で減速されます。なので、アクセルペダルをパッと放すという操作はe-POWER Driveモードではあまり使いません。 アクセルペダルをパッと放すと自分の想定以上に減速されますので、助手席や後部座席に乗っている人からすると急ブレーキをしたように感じてしまうためです。
そのため、e-POWER Driveモードを利用して減速をする際は、アクセルペダルをパッと離すのではなく、アクセルペダルを徐々に弱める、という事が必要になります。
アクセルペダルを放した際の減速度合いが通常の車の運転とは異なるため、この部分に多少慣れが必要になってきます。とはいえ、1日も運転すればすぐに慣れるレベルですので、それほど気にする事はありません。
アクセル操作での加速減速は思ったより便利で運転しやすい
速度の調整をアクセルペダル1つで行えるため、運転中にブレーキを踏む回数が格段に減ります。なぜなら、アクセル操作のみで減速時の速度調整が出来ると共に、アクセルペダルを離せば停止もすることが出来るためです。
例えば私の場合、通勤に約30分かけていますが、その道中でブレーキを踏むのはこれまでの1/10程度という感じです。アクセルペダルを離せば減速~停止までできますので、停止後にそのままペダルを離しておけばしばらくそのままになります(本来は停車したらブレーキを踏むのが原則)。そのため、停止から発進までの間が短いような場合、ブレーキを踏まずに運転を再開する事ができるのです。
十字路などで右折・左折をするようなときは十分に減速をする必要がありますが、このような状況でもブレーキではなくアクセルペダルだけで減速しコーナリングする事が可能です。直線走行中に比べると右折・左折時の減速はさらに慣れが必要ではありますが、慣れればブレーキ操作よりも滑らかにコーナリングが可能です。
アクセル操作による速度調整は安全運転にも繋がっている
どれぐらいアクセルを緩めればどれぐらい減速されるかは運転すれば感覚的に理解できますが、実際のワンペダル走行では自車の速度だけではなく、交通状況を見ての減速が必要となります。ブレーキングによる減速に比べてワンペダルによる減速を行う場合、交通状況をさらに注視して運転をする必要があるため、結果的に安全運転に繋がっていると感じます。
ワンペダル走行での速度調整は、ペダルを離すのが早すぎると想定よりも手前で停止してしまいますし、遅いとブレーキングが必要になります。適度に減速し、適度に止まる。前の前の車の状況を把握しつつアクセルワークを考えていく必要がありますが、それが楽しく感じられます。
ただ、運転に不慣れな方にとっては、ワンペダル走行では運転しづらいと感じてしまう部分でもあるかなと思います。
下り坂道での速度調整が簡単なので運転が楽
下り坂道を運転する際、速度調整のためにアクセルペダルを離してエンジンブレーキ、またはブレーキで速度調整するのが通常かと思いますが、ECOモードでの走行時はアクセルペダルを軽めに踏んで走行します。
下り坂道でアクセルペダルを軽く踏んでしまうと加速するイメージがあるかと思いますが、エコモードでのこの操作は減速しながら、もしくは一定速度を保ったまま運転するという意味になります。
長い坂の場合、オートマ車はアクセルペダルを離しても坂の勾配度によっては加速してしまいますが、エコモードでは
坂の勾配度による加速 < アクセル調整による減速
なので、アクセルを例えば離してしまうと思ったよりも減速することになります。なので軽く踏みながら坂道を運転するようになります。アクセルペダルを踏みながら坂道を走行する事に対して始めは慣れませんでしたが、なれるとこれがとても運転しやすい。平坦な道路と同様に坂道も速度調整が出来るためです。
また、下り坂道の走行はモーター充電されるので、残り走行距離メーターがどんどん増えていきます。山に旅行に行くと分かるのですが、登りと下りで燃費がだいぶ違います。
アクセル操作で減速するとブレーキランプが自動的に点くので後続車への配慮もされている
アクセル操作のみで減速が出来る=ブレーキをあまり使わないという事ですが、後続車にとっては運転が大変ではないか、と考えた事があります。
前の車のブレーキランプが点く → 前の車が減速した → 自分の車も減速しよう
という考えが働くためです。ブレーキランプが点かずに減速をしてしまうと、場合によっては後ろの車に衝突されてしまうのではないか、という不安がありました。
ところがこれについては私の杞憂であることが分かりました。e-POWER DRIVEモードで運転中は、アクセル操作を車側が自動的に検知して適度なタイミングでブレーキランプを点けているということがマニュアルに書いてあったためです(おそらく減速度によって自動的にランプを点灯していると思われます)。自分で運転しているとどういう時にブレーキランプが点くのか分かりませんが、自動的についているのであれば安心ですね。後続車の事も配慮されているという事がわかりました。
Sモード・ECOモードの運転感覚の違い
e-POWER DRIVEモードにはSモードとエコモードがありますが、どちらがいいか。
これは正直、運転者の好みによるなというのが率直な感想です。
通常の利用においてはECOモードで十分快適な運転が可能
Sモードとエコモードの違いは、発進時の加速度ぐらいです。エコモードの加速はSモードに比べると緩やかではありますが、安全運転第一であれば特に気にする必要もありません。マイルドに加速するからといって、アクセルを踏んでも加速しないというわけではありませんので。また、燃費もECOモードが一番良いので、経済的にセレナを使ってドライビングする場合はECOモード一択になるのではないでしょうか。
でもやっぱりSモードが一番ベストかも
私の通勤ロードの実燃費をECOモード・Sモードのそれぞれで測定したのが次の記事です。
私の場合、急激な加速や極度な高速走行はしていないので安全運転そのものをしていると思っているのですが、ECOモードだと加速が少し弱いかなという最終的な感想を持ちました。上記の記事ではそれぞれのモードで1週間毎に変えて乗車してみたのですが、Sモードの加速はやはり魅力的で、自分が思うように進んでくれると思いました。
「Sモードはアクセルを踏むと思ったように加速するので、力不足を感じない」
Sモードで乗ったときはこのような感想を持ちました。逆にECOモードは加速がマイルドな設定なので仕方ないのですが、自分が思うように加速したい場合はアクセルを強めに踏む必要があるため、それも影響して力不足のように感じてしまいました。
どうせ乗るなら燃費も気にするけど運転しやすさが一番かな、ということで、私の場合は常時使用するならSモード、という結論に決まりました。
まとめ
日産セレナe-POWERのノーマルモード、Sモード、ECOモードをしばらく使ってみての実際の感想をご紹介しました。
e-POWER DRIVEモードはモーター駆動の車ならでは!
結構運転しやすいですがSモード・ECOモードには好みがあるので、比較してみてください。