日産セレナの使える装備を勝手にランキング|使用してみての率直な意見込み

2019年8月にマイナーチェンジした新型セレナが発売され、投稿(2019年11月)時点では3ヶ月程経ちましたが、街中でも新型セレナが走っているのを少しずつ見かけるようになってきました。よく見かけるのはボディーカラーが白のセレナハイウェイスターですが、たまーに見かける ハイウェイスター × 黒 の組み合わせもわりと良い感じです。

セレナハイウェイスターe-POWERの黒
セレナハイウェイスターe-POWERの黒

マイナーチェンジ後のハイウェイスターは、フロントグリルがこれまでと大きく変わり、日産ロゴマーク付近の銀色部分が大きくなりオラオラ感がアップした顔立ちになりましたが、この銀色フロントグリル部分とボディーの黒が結構マッチしており、なんとなく高級感が出ているような印象でした。

さて、私が乗っているのはマイナーチェンジ前の日産セレナなのですが、購入してから数ヶ月経過しました。運転以外に車の装備も一通り使ってみましたので、どの装備が使えてどの装備が使えない(使わない)のかというのが大方把握できてきました。

そこで今回は、日産セレナに乗っていて感じた、あって良かった使える装備無くても問題ない使わない装備をランキングにしてみました。日産セレナを新車や中古車で購入検討されている方は参考にしてみてください。

注意

keizokuma独自の感覚で勝手につけたランキングですので、実際どうなのかはご自身でお使いの上、ご判断ください。

よく使う/よかった装備ランキング(使える順)

e-POWER

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セレナは S-Hybrid と e-POWER の2種類のタイプから選ぶ事ができますが、S-Hybridとe-POWERどちらが良いかと聞かれた場合、私は間違いなくe-POWERを推します。

e-POWERもエンジンを積んでいますが、エンジンは充電にのみ使われるため、動力は全て電気です。なので完全な電気自動車ではありませんが、電気の力で動く車を体感する事ができます。

e-POWERの運転レビューについてはこちらを参考にしてみてください。

電気の力で走るからなのか、e-POWERを奮発して買ったからなのか分かりませんが、運転自体が楽しいという感覚があります。ただ、e-POWERはS-Hybridに比べると価格面で50万ぐらい上乗せになります(実際は税金面で30万程度でしょうか)。この辺は予算等を踏まえて選ぶ必要があります。

S-Hybridとe-POWERの価格差をどう評価するかは悩みどころ
  • 燃費と車の保有期間・走行距離を元にコストパフォーマンスで考える
  • 予算との兼ね合いで考える
  • 先進技術を使える、試乗してみたらなんとなくこっちがいい、といった感情面・直感的なもので考える

インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)

インテリジェント アラウンドビューモニターのイメージ
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インテリジェントアラウンドビューモニターは、車の前後左右に搭載されているカメラを元に、車を上空から見下ろしているかのような映像を映し出してくれる機能です。

正直この機能を使う前は、「バックモニターで十分じゃない?アラウンドビューモニターなんて要らなくない?」という感覚でした。車買い替え前はバックモニターを参考にして駐車していましたし、それで特に問題も無かったためです。

私は試乗車セレナを購入したためこの機能が付いていたのですが、実際使ってみると意見が180度変わりました。

けいぞくま
アラウンドビューモニター・・・イイ!!

バックモニターに比べて駐車がとても楽です。

私の場合はセレナに買い換えた事で今までより車のサイズが大きくなり、ぶつけないか心配な部分がありました。しかし、アラウンドビューモニターの上空からの映像で、前後左右を確認しながら運転できるので、ぶつけようがなく、車購入後の慣れるまでの時間が大幅に短縮されたように思います。

また、移動物検知機能も付いているのでおすすめです。エンジンをかけていると自動的に車に近い障害物を検知してブザーを鳴らしてくれます。カメラだけでは見落としてしまいそうな部分を音でもカバーしてくれるので、安全面がアップする気持ちになります。

純正カーナビ

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カーナビとしてというよりは、インテリジェント アラウンドビューモニターの画面を、大きな10インチのナビモニターへ投影してくれる部分がとても良いと思います。アラウンドビューモニターはナビと連動していなくてもメーター内ディスプレイへ表示されるため機能としては問題ありませんが、ナビモニターに表示される事でさらに見やすくなり、安心感があります。

また、フロントモニターとも連動してくれるので、狭い道や狭い駐車場からの出入りにもかなり役立ってくれます。ボタンを押すと前方部分が映し出されますので、運転席からは分かりにくい感覚を見て掴むことができます。

特に小さい車からミニバンに変えたような場合、車体の車幅・長さを感覚が掴めていない部分もありますので、カメラ映像で確認しながら運転できるのはぶつけるリスクを抑えることができます。アラウンドビューモニターでぶつかりそうだとブザーを鳴らしてくれますが、運転席から見えない部分に対して鳴っているため、「後どれぐらいでぶつかりそうなのか」というのが分かりにくいです。なので映像とセットでブザーが鳴るというのは個人的にGoodです。

純正ナビでなくても、フロントカメラ・リアカメラと連動できるナビならば同様の効果を得られますね。

プロパイロット

プロパイロットのイメージ
3.5

プロパイロットはアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をクルマがサポートし、高速走行におけるドライバーの負担を軽減してくれる機能です。

実際に高速道路で使ってみましたが、確かに楽で自動運転してくれるすごさに感激しました。高速道路は車線もきちんと見えるように整備されていますので、プロパイロットが車線認識もすぐしてくれて、ハンドルに手を添えておけば後は指定した速度で運転してくれます。

また、基本的に高速道路を運転する際の機能としてプロパイロットは用意されているようですが、一般道で試してみたところ問題なく使うことができました。特に渋滞中でストップ&Goが多いような場合、プロパイロットで自動停止し、ボタンを押して運転再開(プロパイロット再開)という事ができるので、ブレーキ操作が無くても指の操作だけで運転する事ができました。

ただし、一般道でプロパイロットを使う際の注意点としては、交差点では赤信号に近い&前方車がいないような場合は自分でブレーキを踏む必要があるというところです。プロパイロットの速度調整は前方車の速度に追従するように行ってくれますが、前方車がいない場合は設定している速度で進むようになるためです。プロパイロットの機能で「信号が黄色・赤なら止まる」ということはしてくれません。

一般道でも使おうと思えば使えますが、「自分で運転したい」という場合はこの機能は使わないことが多いかと思います。私は自分で運転したい派&e-POWERの運転楽&楽しい!という感じなので、プロパイロットは旅行など遠出する時ぐらいしか使っていません。たまーに「最近使ってないな」と思って使うこともあります。

インテリジェントエマージェンシーブレーキ(衝突軽減装置)、踏み間違い防止アシスト

3.5

この機能がついているということで安心感がありますね。

実際にこの機能が働いた事は1回だけあります(たぶん)。運転中で信号待ちに差しかかかろうとアクセルペダルを離して速度を落としていたのですが、思ったより速度が落ちずに前方停止車にぶつかりそうになっりました。そのときにブザーが鳴ってブレーキを踏んだのですが、自分でブレーキを踏む前に自動ブレーキがかかったような感じがありました。

今のセレナに乗り続けている限り、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、踏み間違い防止アシストの恩恵にあやかりたくありませんが、いざという時は被害軽減を頼むよ!という感じですね。

そこそこ使う装備ランキング

インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)/LDW(車線逸脱警報)

3

これらの機能は車線をはみ出した時に警報を鳴らしたり、車線内に戻す方向に力を短時間発生させ、ドライバーがクルマを車線内に戻す操作を促すようなことをする機能です。

安全機能なので普段使う事はありませんが、いざという時の安心感がありますね。(過信は禁物ですが)

たまにこの機能が使われる場合というのが、車線をはみ出した時の警報です。ちょっと運転の集中力が落ちている時になってくれるのでハッとさせられます。

インテリジェントルームミラー(ルームミラーがカメラ)

2.5

インテリジェントルームミラーでは、車両後方のカメラ映像がミラー面に映し出されます。そのため、後部座席に大量の物が置いてあるような場合、通常のルームミラーでは物に遮られて後方がミラーで確認できませんが、インテリジェントルームミラーでは確認する事ができます。

私のセレナにはこの機能が付いているので常時ONにしています(スイッチで通常ミラーへの切り替えも可能です)。

実際使ってみてどうかというと、まぁまぁ使えるという感じです。

使い始めた際は、このように感じていました。

  • ミラーに映し出される画像が映像であるため、なかなか慣れない
  • 周りが明るいと映像の他にミラー面に景色も映りこんでしまい、ミラー部分が見づらい
  • 映し出される画像が車の再背面からどれぐらいの位置なのか分かりづらい

とはいえ、これは慣れの部分が大きいので、今では問題なく使えています。また、カメラの光度も調整が出来るので、少し暗くて見づらい場合は明るくする事ができます。

インテリジェントルームミラーの訴求ポイントとして「2列目・3列目に乗っている人やヘッドレスト、荷室に積んだ大きな荷物などが写り込まないので、クリアな視界が確保できる」という部分があります。確かにその通りなのですが、カメラ画像なことに伴い、次の弊害も発生しますので、特に悪天候時は利用上の注意が必要かと思います。

カメラ映像による弊害
  • カメラに水滴が付いていると、映像にもずっと水滴が付いたまま映ってしまい、表示部分が遮られる。ワイパーではカメラについている水滴は取れないため、気になるようであれば自分でふき取る必要がある。
  • 後部座席の子どもの様子をミラー越しに見れない

あまり使わない/イマイチ装備ランキング(使わない順)

ハイビームアシスト(オートハイビーム)

0.5

ハイビームアシストはハイビームとロービームを自動切り替えてくれる機能です。私は常時この機能をONにしていますが、街中ではほとんどハイビームに切り替わりません

ハイビームに切り替わる条件が、前方に車が無いとか、対向車が走っていないとか、そんな状況を考慮して切り替わると思うのですが、そんな状況にならないのでほぼハイビームになりません。ハイビームになるのは本当に田舎道で対向車も前方車も走っていないような状態ですね。

ということで、ハイビームアシストをONにしていてもハイビームにほぼならないので、ハイビームアシスト機能の恩恵を受ける機会がほぼないというのが実際です。もっと頻繁に切り替わってくれるのかと思っていましたが、想定以上に切り替わらないような感じです。

ただ、ハイビームにした後の戻し忘れはこの機能を使っていれば自動的に行ってくれるので、その点は便利ですね。ハイビームをたまにしか使わない方には有効かと思います。

補足

マイナーチェンジ後はアダプティブLEDヘッドライトシステムというのが追加になったようです。こちらは対向車がいてもハイビームを維持できるハイビームアシストの進化機能ということで、ヘッドライトの切り替え自体がなくなるようですね。

私のセレナにはついていない装備ですが、ハイビームがデフォルトでしかも対向車が眩しくないように自動制御されるようなので、どんなものか気になります。

インテリジェント パーキングアシスト(駐車支援システム)

0.5

インテリジェント パーキングアシストは、駐車枠を指定するだけで、セレナが自動でハンドル操作を行い、枠の中への駐車をサポートしてくれる機能です。

初めて使ったときは本当にすごい!と思いました。駐車枠を指定してパーキングアシストのボタンを押すと、後はハンドル操作を自動的に行ってくれるので、運転者はブレーキングをすればいいからです。

  1. 駐車枠を指定する
  2. 自動的に前方へ運転する(バック駐車のため)
  3. モニターを見ながら「ブレーキで停止してください」の表示が出たらブレーキを踏んで停止し、シフトをバックにする
  4. 自動的にバックして駐車枠に入るので、ちょうど良い位置でブレーキを踏んで車を止める

しかもちゃんと枠内に納まってくれます。

ただ、私自身この機能は使っていません。使ったのは3回ぐらいです。

なぜなら、自分で駐車を行ったほうが早いからです。しかもアラウンドビューモニターもありますので、特に駐車に困る事はありません。やってみるとわかるのですが、次の点がこの機能の課題かなと思います。

  • 駐車枠を指定するのがそもそも手間
  • バック駐車のためにまず前進するが、その領域が広いので、狭い駐車場だとそもそも指定された位置まで移動できない(移動すると別の車にぶつかる)

個人的には無くてよい機能という位置づけです。縦列駐車に使ったことが無いのですが、縦列駐車時は重宝するかもしれません。

補足

セレナにはついていませんが、プロパイロット パーキングという機能があります。こちらの機能は全て自動で行ってくれる機能なので、すごいですね。試してみたいです

標識検知機能(進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知)

1.5

交差点などにある「車両進入禁止標識」「最高速度標識」「一時停止標識」を検知してくれる機能で、検知するとメーター内ディスプレイへの警告表示をしてくれます。

交差点などで一時停止の表示をしてくれるので見落としした際はブザーも鳴らしてくれるのでしょうか。ブザーはなったことが無いので分かりません

最高速度標識検知は運転中にもメーター内ディスプレイへ表示してくれるので、最高速度が分からない不慣れな道を走っているときは参考になります。ただ、常にこの表示を見ているかというとそうではありませんので、 あれば便利な機能という位置づけです。個人的には無くても特に問題ないかなと思います。

まとめ

日産セレナの装備について、私独自のランキングをご紹介しました。

今(2019年11月)時点では360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)が全車標準装備されているため、基本的な安全機能は付いており問題ありませんが、オプションとして選べる

  • プロパイロット
  • インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)
  • インテリジェント パーキングアシスト (駐車支援システム)
  • インテリジェント ルームミラー

についての つける/つけないの参考にしてみてはいかがでしょうか。

もっと欲を言えば、先行車発進お知らせ装置がついているといいなと思います。

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