
Microsft Officeの主要アプリケーションのExcel、Word、PowerPointを私はOffice3兄弟と勝手に読んでいるのですが、個人的には次の順によく利用しています。
- Excel:エクセル:50%
- PowerPoint:パワーポイント:40%
- Word:ワード:10%
どれも仕事をするうえでは欠かせないアプリケーションではありますが、利用頻度によって習熟度も当然異なるので、いざ使おうと思っても「これってどうやるの?」と言ったことが発生します。
私の場合は特にWordが顕著です。
3兄弟の中で一番使いづらいというのもあり敬遠している部分もあるのですが、思ったような操作ができずにイライラすることもあり、利用頻度が低くなっています。
そもそもで文字のみの書類を作ることがあまり無いため、Word以外のPowerPointまたはExcelをメインで利用しています。
特にWordを使う上でめんどくさいと思っているが画像の操作です。ExcelやPowerPointではすんなりいく画像の貼り付け&レイアウト調整がWordだと思ったようにいかない部分があります。
- 画像を張り付けるとレイアウトがずれる
- 挿入したい箇所に画像を貼り付けできない
そこで今回は、特に私自身がWordを使う上でめんどくさいと思う画像のレイアウト操作について、基本的な使い方をご紹介します。
※私自身がWordでは画像はこう使うと思っている操作をご紹介しますが、本来は違う方法があるかもしれませんので、もし良いやり方があればコメント欄で教えていただけると嬉しいです。
Wordの画像貼り付けあるある
Wordは基本的に文書作成ツールなので、画像はおまけのような位置づけです。そのため、ExcelやPowerPointと同じような感覚では操作できないようになっていると勝手に思っています。
Wordで画像を文章中に挿入しようとした場合、多くの方は次のような経験をされているかと思います。
思ったように挿入できない!どうやるの!?イライラする!!
どういうことか。
例えば、次のような文章中に画像を張り付ける場合を例にしてみます。

画像を追加する場合、カーソルがある部分で画像を張り付けるか、リボンから画像を挿入すれば行えます。

画像の左右中央の揃えは文書と同じように、リボンのホームの中の段落から行えます。

2つの場合も同じように、画像の横にカーソルを合わせて挿入すれば、横並びで表示させることが可能です。

挿入後はこのように横並びになります。

ここまではOKなのですが、次のようなことをやりたいとなると、この操作の延長線上ではできません。
- 右の画像を少し上に移動したい
- レイアウトを自由に調整したい
- 画像を重ねて表示したい
ExcelやPowerPointであれば画像の位置を自由に変更できますが、Wordだとそれができません。やろうとすると画像の位置(段落)が変わってしまい、思ったようなレイアウトに素直にできないのです。
レイアウト調整済みの画像を用意してもう1つ用意してそれを貼り付けるというのも1つの手ですが、Wordへの張り付ける用に画像を別途作る必要があるので、それはそれでめんどくさいです。
どうせなら、ExcelやPowerPointと同じように、画像を移動してレイアウト調整したいですよね。
Wordでの画像操作におけるポイント
WordでもExcelやPowerPointと同じような感覚で画像のレイアウト調整をさせることは可能です。
そのポイントは、図形を利用することです。
図形+画像の組み合わせが、Wordにおけるキーポイントになります。
以下に、その手順を説明します。
図形を挿入する
まず、図形を挿入します。
リボンから「挿入」→「図形」をクリックすることで、図形を挿入することができます。

ここでは四角形の図形を挿入してみます。

上記のように、画像の挿入の場合とは異なり、図形の場合は好きな場所に配置することができます。文章の上に重ねて表示させることも可能です。
図形の中に画像を張り付ける
次に、図形の中に画像を張り付けます。
図形の中に画像を張り付けるには、まず図形を右クリックして「テキストの追加」をクリックします。

すると、画像の中にカーソルが表示されて文字が入力できるようになります。

この状態で画像をコピペまたはリボンから画像の挿入を行うと、図形の中に画像を挿入することができます。

図形の中に画像が表示されていますが、画像の下半分が切れた形になってしまっています。
そこで、次は図形に対して書式の調整を行っていきます。
図形の書式を調整する
まず、図形を右クリックして、「図形の書式設定」を表示します。

するとWordの右側に図形の書式設定が表示されますので、テキストボックスの書式設定を開きます。

この中に、「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」というチェックボックスがあるので、ここにチェックを入れます。すると、画像サイズに合わせて図形が自動的にリサイズされ、図形内の画像が全て表示されるようになります。

これで、どこにでもレイアウト可能な画像入り図形が完了しました。図形部分を好きな場所にドラッグ&ドロップさせれば、ExcelやPowerPointのように移動ができます。

最後に、図形に色が付いていると不自然なため、図形の背景・枠線を透明化します。
リボンの「書式」から、図形の塗りつぶしと図形の枠線の設定にて、塗りつぶしなし(線なし)を選択します。

最終的にはこのようになります。

文字の上に画像が乗っているようなレイアウトにすることもできます。
図形部分をクリックしてドラッグ&ドロップすれば好きな位置に再調整できますが、透明なままだとどの部分が図形なのか見わけがつかないため、画像の少し横側をクリックしてあげると良いでしょう。
以上で完了です。
これで、ExcelやPowerPointで操作するのと同じような感覚で、画像の位置を調整できるようになりました。
図形の中に画像を入れて配置後、画像を大きく調整したいような場合、画像だけ大きくすると次のように見切れて表示されることがあります。

このような場合、画像を大きくするのと合わせて図形も大きくしてあげることで、画像のみ切れを解消することができますし、移動もしやすくなります。

まとめ
Wordを使った場合の、図形の自由なレイアウト調整方法についてご紹介しました。
ヒントは図形の中に画像を挿入するということです。
ただ、Wordを使ってこのようなレイアウト調整は、あまりやらないかもしれません。
とはいえ、使える場合はきっとあるので、このテクニックを覚えておくといつか役に立つと思います!