日産セレナe-POWERを2019年に購入し日々運転に使用していますが、セレナに搭載されている先進技術の1つがプロパイロットだと思います。
運転者が設定した車速を上限に先行車と車速に応じた車間距離を保ちながら、車線中央付近を走行するための運転操作を支援してくれる機能。高速道路での利用を想定している。
車が勝手に速度調整とハンドル操作をしてくれる、まさに自動運転ですね。
私もセレナe-POWERを購入して早速使おうと思ったのですが、高速道路を走る機会が購入当初は無かったのでしばらくはプロパイロットを試せませんでした。なので早く試してみたいと思って一般道路で試してみたのですが・・・
あやうくほかの車にぶつかりそうになりました。
そこで今回は、プロパイロットを使う上で認識しておいたほうが良い注意点についてまとめてみました。特に日産車を購入し、初めてプロパイロットを使おうと思っている方、さらにプロパイロットの仕様説明をよく読まずに一般道路で試してみようかと思っている方は、試す前に是非参考にしてみてください。
本記事で言っているプロパイロットは、プロパイロット(1.0)を指しています。プロパイロット 2.0についてではないので、ご注意ください。
一般道でプロパイロットを使おうと思って危なかった例
まず、私が初めてプロパイロットを一般道で使ってみたケースを例としてご紹介します。
当時、私はプロパイロットに関して次のような認識をしていました。
- 高速道路で使うことを想定した機能である。
- プロパイロットの実行ボタンを押せば、車線認識と速度調整を自動的に行って運転してくれる。
この2の認識、正解ではあるのですが一部不正解です。ここを認識していなかったので、危ない目にあいました。
私の場合の初プロパイロット
カーブでプロパイロットを使うのは抵抗があったので、一般道の直線道路でまず試してみました。
しばらく直線の道路に差し掛かっ他のを確認して・・・
ハンドルのプロパイロットのボタンをONにして・・・
プロパイロットモードになったことを確認して・・・
ハンドルには軽く手を添える感じで・・・
ここまでは順調でした。前の車の速度合わせて自動的に速度調整をしてくれています。
けれど、なんとなく車が車道の真ん中を走っていない。徐々に右側によっているような感じになっていました。
「自動車線認識ってこんなもんなのかな・・?」
不安になりながらそのまま続けていたところに、左への緩やかなカーブに差し掛かりました。
「このままカーブ曲がってくれるんだよね・・?」
「・・・ハンドルが自動で動かないんだけど・・・」
「おおぉっっと!!」
急いでハンドル操作をして、車道からはみ出さないようにして難を逃れました。危うく隣の走行車線にはみ出してしまうところでした。
日産セレナを買って2週間ぐらいしか経過していなかったので、ホントにヒヤリとした出来事だったと思います。
初プロパイロット後の感想
「プロパイロット、怖い・・・」
「プロパイロット、使えない・・・」
そんな感想だったのですが、何か自分の使い方が間違っているのではないかと思い、何度か一般道でプロパイロットを試してみましたが、いづれもどうやら車線認識をしてくれていないようでした。
「え・・?買ったばっかりなのにプロパイロット壊れてる?」
そんなことを思っていたのですが、これは私の使い方が間違っているためだと、後になって分かりました。
プロパイロットの2つのモード
私が一般道で経験した現象は、プロパイロットの機能をキチンと理解していないために起こりました。
プロパイロットは大きく
- 車線認識なしモード
- 車線認識ありモード
の2種類がありますが、私の場合は1の「車線認識なしモード」でプロパイロットが動いていたため、自動的にハンドル操作がされなかったのです。
私はこの2つのモードの認識が無く、単に「プロパイロットにすれば車線認識もしてくれる」という事を勝手に思っていたので、一般道でプロパイロットを使った際に危ない目にあってしまいました。
自分だけではなく周りの方にも迷惑をかけてしまっていたかもしれないことを考えると、とても反省をしました。
車線認識なしモード
プロパイロットはまず起動すると、車線認識なしモードで起動します。(「車線認識なしモード」とは私が勝手につけている名前です)
プロパイロットをONにした直後はアドバンスドドライブアシストディスプレイ画面はこのようになっています。
車線認識ありなのか車線認識なしなのかは、プロパイロットの色を見ればわかります。上記にあるように車線やハンドルの色がグレーの場合は車線認識なしモードでプロパイロットが動いています。
このモードでは車線認識は自動でされないため、ハンドル操作は運転者が行うことになります。ただ、前方車の速度によってクルーズしてくれる機能は有効になっていますので、自社の速度をステアリングボタンで+-することで速度調整をすればよいだけになります。
車線認識なしモードがあるのは、
- 運転中の道路の車線が消えかかっている
- 車線がそもそもない
といったケースでは車線自体を認識できないため、それを考慮してだと考えられます。よくよく考えればわかることですね。
車線認識ありモード
車線が認識されると、車線認識ありモードになります。
プロパイロットのアドバンスドドライブアシストディスプレイ画面は次のようのに、ハンドルと車線が緑で表示されるようになります。
このようになって初めて、プロパイロットしての本来の性能を全て発揮している状態となります。
高速道路ではプロパイロットをONにするとすぐに車線認識ありモードで動くようになります。逆に一般道では車線認識なしモードでしばらく動いて、ふとした時に車線認識ありモードに切り替わるという形になることが多いような気がします。
高速道路では基本的に「車線認識ありモード」で動き続けますが、ふとした時に「車線認識なしモード」に変わることもあるので、気を付けましょう。(大抵はすぐに車線認識ありモードに戻ります)
まとめ
日産セレナのプロパイロットについて、初心者が注意すべき点をご紹介しました。
特に「車線認識なしモード」があるという点は、必ず頭の中に入れておきたいところですね。
安全にプロパイロット機能を使って自動運転するためにも、しっかり覚えておきましょう!